私たちは、中国でご活躍されている日本人の方々およびご家族の健康をお守りするため、西洋医学の先進性と漢方医学の根治性を併せ持った、そんな理想的な治療法に取り組んでいます
漢方は、二千年の歴史のある精錬された自然な治療方法で、一人一人のお身体に合わせて治療するため、検査データには現れない不定愁訴をも治すことができます。また、時間を要する治療方法と思われがちですが、病気によっては三日間で治すことも可能です。
中国でも安全な健康生活を皆様にお届けできる、皆様が安心してご相談できる、上海でのかかり付け医を私たちは目指しております。
①痛み(肩こり・首痛・腱鞘炎・腰痛・目の疲れ・坐骨神経痛・テニスやゴルフ後の痛み等)
②皮膚のトラブル(アトピー性皮膚炎・円形脱毛症)
③婦人科病(生理痛・生理不順等)の治療を得意としています。
<男性> 飲酒後の下痢(朝の腹痛) |
<女性> 皮膚炎(顔や体のニキビや吹き出物) |
<子供> 小児湿疹 |
カヤの実(榧実)
カヤの実は、昔、裕福な上海人の日常のおやつでした。その値段はカボチャやひまわりのタネよりはやや高く、小山胡桃程度でしたが、最近はなぜかさらに高くなり、十年前には普通に買えた本物のカヤの実が、今はなかなか見つかりません。カヤの実は、腎の精力を補うと言われているためか、中高年の方には好まれていますが、食べ方が面倒なので、若い人たちにはあまり人気がありません。本物のカヤの実は小さい卵形で、丸い頭にやや白っぽい目がついています。その目のあたりを指で軽く押すと、外側の殻が割れ、割れた硬い殻の砕片を使って、さらに黒い薄皮を削ると、金色の実が出てきます。その実を噛むと、とても上品な香りが口の中いっぱいに広がります。
さて、カヤの実は本当に腎の精力を補うことができるのでしょうか?古書によると、カヤの実は甘温の性質をもっており、肺を潤し、せきを止め、痰を除きます。また胃腸の調子を整え、回虫を殺し、消化を助けます。でも、温性なのであまりたくさん食べると体が熱くなりすぎ、特に熱によるせきの症状には適さないなどの記載があります。
カヤの木は高級木材として、日本の南の地方に植林されたり自生したりしています。カヤの実は榧実ともよばれ、薬用として、頻尿やおねしょの治療に使われます。おねしょといえば、子どもの頃、隣の家にいた四人の子どものうち、三番目の子だけ、いつも干しライチを食べていて、とても羨ましかったことを思い出しました。これは干しライチがカヤの実と同様に、腎精を補いおねしょに効くと言われていたからかもしれません。
カヤの実は細めで殻が薄い物が良いとされています。殻が厚い物はカヤの実ではなく、別の中薬“使君子”かもしれません。使君子の形は、カヤの実によく似ていますが、やや大きくて殻が厚く、中の実もややくすんだ黄色で、カヤの実ほどおいしくありません。使君子は回虫を殺し、疳积(幼児の胃腸病)に効くため、有名な処方集<和剤局方>中の肥児丸の主成分として使われています。使君子は多量に食べると、しゃっくりやめまいを起こすこともあるので、カヤの実を食べる時には、間違えないように注意しなければなりません。